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空家問題 その3

brown house in the middle of green open field surrounded with trees during daytime

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空き家バンク

2005年以降相次いで設立された空き家バンク、具体的には、自分の持っている空き家を売りたい、貸したいと望む所有者からの登録を受け、自治体、主に市や町が公式サイトに空き家バンクのページを作って情報を公開します。空き家を貸したい人と借りたい人、売りたい人と買いたい人を仲介するマッチングサービスといえばわかりやすいでしょうか。

運営は自治体が主ですが、自治体では不動産の契約業務は行えないため、業務委託を受けた不動産会社等の仲介で行うのが主となります。不動産売買の経験の少ない当事者同士では取引がスムーズに進まないことが多く、トラブルに発展しやすいため、手数料はかかりますが専門家のサポートを受けたほうが無難といえます。

そして2015年4月時点において、全市町村の約4割が空き家バンクを設置済みとなり、空き家バンクの利用者数も着実に増えてきました。ところが自治体ごとに各々設置しているだけでは、開示情報の項目が異なりわかりづらく、検索が難しいなどの課題が浮き彫りとなりました。

そこで2017年からは、国土交通省の選定のより㈱LIFULLとアットホーム㈱の2社が全国版空き家バンクの運営を開始し、各自治体が個々の空き家バンクに掲載している空き家等の情報につき、自治体を横断して検索できるようになりました。

空き家を所有している方は

登録方法

①市に空き家バンク登録の事前相談を行う

②市が登記簿等の調査により所有者を確認

③市に必要書類の提出

④市が現地調査等の調査を行い、空き家バンクへ情報登録 

メリットとしては、自治体の取り組みなので無料で登録できたり(仲介手数料はかかりますが)、補助金や助成金の対象となる等などがあります。デメリットとしては自治体は営利目的ではないので、登録した物件を積極的に宣伝してくれるわけではなく、掲載している物件もそれほだ多いわけではありません。ただ地方で格安物件や農地付き物件もあったりするので、移住をお考えの方は1度ホームページをご覧になってもよいかと思います。

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